2004年
6月21日(月)

其ノ百九
「幻に 終ってしまう 『ゲド』舞台」

6月22日(火)

其ノ百十
梅雨台風 選挙嵐(あらし)の前に ひと嵐
6月23日(水)

其ノ百十一
「病める都市(まち) 病める時代の コミニュツール」
6月24日(木)
其ノ百十二
「人質の 命の重さ 如何程ですか」
6月25日(金)
其ノ百十三
「初出張に 出掛けた二人の 戦果はいかに」
6月26日(土)
其ノ百十四
「久々の 父娘の酒宴 異状なし」
6月27日(日)
其ノ百十五
「首位固め あれよあれよで 六連勝」

6月28日(月)
其ノ百十六
「水なし月 ツキなし月 嗚呼六月」

 六月はどうも調子が今ひとつという月だった。
そしてその六月もあと三日で終ってしまう。
 また一週間分溜めてしまい、更新をスタッフがさぼっているかのような 印象を与えてしまっているが、決してそれはなく僕が原稿を待たせてい たに過ぎないのである。
 自省の念で一杯だ。

 今週も様々な出来事のあった一週間だった。
茨城の女子高校生の早朝の殺人事件、女子中学生の幼児突き落 とし事件、渋谷駅構内での発砲事件、田園調布住宅街での外国人 スリ集団の乱闘事件、それにイラクでの韓国人人質が遂に斬首された 事件と、世界情勢から幼年幼女に至って「病める」「痛ましい」事件が 連発している。

 科学・文明のめざましい進歩に、人間が翻弄されているのだろうか。

 携帯電話・24時間コンビニ・電子メール・バーチャルな戦争・殺人ゲーム ソフトなどなど。
 今や世界はリアルタイムであらゆる事柄を伝え知ることが出来てしまい、 考えることよりも感じることの方が優先されてしまっているように思う。
あまりの迅速な情報開示に対して求められる対応のコメントも、熟考す る暇を取る余裕がないような気さえしてしまう。
 早いということは必ずしも正確ではなく「とりあえず」の感が強い。
再度改めて正確で正式の・・・といったことではないだろうか。
 感じたままをすぐに言葉に出してしまう、どこかの首相のパフォーマンスワ ードにも責任があるようでない。
失言の撤回ほどややこしくてデリケートなことはないとかねがね思ってきた。 だから、自分にも部下にも言葉に出す前に一度心で噛み砕くことの大切さ を説いてきている。
 一国の長たる者こそ、発言は感覚的であってはならないと思う。
昨今の「多国籍軍参加発言」も、「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員 もいろいろ発言」も、以前の人質に対する「自己責任発言」も、今回の韓 国政府の人質犯人に対する画一的であまりにもありきたりな「テロに屈して はならない!断じて軍は撤去しない!発言」に通じていて、その犯人たちに、 「ふざけていて、ナメている」的な感覚を催させたのだはないだろうか。
そして彼らを異常に刺激したことが、彼らに人質を本当に殺すという愚かな 行為に及ばせ、彼らはその「ナメられた」怒りを顕わしたのではないだろうか。  だとしたら、この韓国青年の命は果たしてどのくらいの重さだったといえるの だろう。
救出を哀願した家族の怒りと悲しみは、海よりも深いに違いないと思うのだ。

 新作ミュージカルが暗礁に乗り上げてしまった。
今秋に予定していた劇団MMCの新作ミュージカル『ゲド戦記(仮題)』の 上演が難しくなってしまった。  アメリカ人の原作でその上演権を管理するエージェンシーから急遽、上演 不許可の連絡があったとかで、関係者は青天の霹靂と言おうか、茫然自失 で、僕の所にも一報があった。
 先日メインテーマなる歌を試作して発表したばかりで、劇団員もスタッフも 愈々始まるぞ!的な決意が満ちてきたばかりの情報で、その落胆さは想像 するに余りある所である。
上演許可については、「ほぼ大丈夫!」の見解で進んでいたらしいが、外国 を相手にする時はこれがなかなか曲者で、急に気が変わったりしても、そもそ も情というモノが皆無な人種であるからして、平気で『NO!』と言って来たり するのだ。正式な契約書があって初めて、成立するビジネススタイルなのであ る。そのかわり、この契約には神経質な位細かくうるさい。
 当然と言えば当然で日本人が情に流されやすくてルーズなのかもしれない が・・・・・。
 いずれにしても、代作を考えなくてはならないスタッフの悩みは新たに始まって しまったのである。

 週末は二人の若手スタッフが、挨拶と営業をかねて、愛知県の放送局や 広告代理店などに初出張に出掛けた。
 少々の不安を抱えながら、先輩スタッフのアドバイスを受けて準備する二人 の姿に、これからのこの会社の未来が託されているのだと思いつつも、十年とい う会社の歩みの中でバトンタッチされてきた沢山のスタッフの歴史がある事を同 時に感じ、僕自身の心にも改めての出発を期したのだった。
 週が明けて、色んな人に会ってきた二人の顔には何かしら昨日までとは違っ た決意が漲っているように感じられてとても嬉しい。よかった!頑張れよ!
 そしてもう一つの出来事、まさに社会人になる前の若者、大学生の我が娘 と週末、差しで飲んだ。初めての事だったのかもしれない。
 自分の将来の進路のこととか一生懸命話しながら、食べて飲む娘は親に似て なかなかの酒豪である(笑)。
 ゼミでケーブルテレビの番組を創る経験をしたり、広告学校に聴講生として 通っていたり、大学のサッカー部のマネージャーを経験したり、ずっと同じお店で バイトを続けたり、とにかく精力的で頑固で負けず嫌いな娘であるが、知らない うちによくここまで成長したなと思えた夜だった。
 どんな仕事に就いてどんな将来を送るのかまだ判らないけれど、友達のように これからも見つめ、付き合っていこうと思っている。

 今、我がドラゴンズは絶好調だ。
6連勝で貯金は11、首位をひた走っている。
オレ流野球が、浸透しはじめて、まさにドラゴンズらしい戦いが出来ているようだ。 ヒットを重ねて、足を絡めて、相手のミスにつけこんで得点し、そして継投で守り 抜く野球、これが就任からの落合ドラ野球のビジョンであったのだ。
 そして、有言実行、優勝しか考えてないと言い切った落合監督の戦いはこれか らも続いて行くのだ。
 選手の主体性を重んじて、オレ流を選手達にも強いて臨んだペナントレースで 今選手達全員が「オレ流責任」を果たすことを試みている。
 頑張ろう!ドラナイン!

 六月も最終週である。そして七月十一日は愈々参議院選挙である。 いろんなことが動き始めて行く夏になりそうだ。

 

[←前へ][次へ
トップページへ]

本ホームページ上に掲載された
文字・画像情報および内容に関わる全ての権利は著作権者に帰属するものです。
それらの情報を権利者の許可なく無断で複製、転用、
二次的目的で使用することはご遠慮ください。
〒153-0042 
東京都目黒区青葉台
4-6-6 青葉台スタジオビル3F
Tel.03-3466-9471
Fax.03-3466-9409

©2002-2004 C-AUGMENT CO.,LTD All rights reserved.