2004年
4月30
日(金)

其ノ五十九
「エイプリル 卯と付く月の ウソのツキ」

2004年
5月 1
日(土)
其ノ六十
「新緑や  侵略戦争 ダメージデー」

2004年
5月 2
日(日)
其ノ六十一
「見破れど まんまとハマりし 天皇賞」

2004年
5月 3
日(月)
其ノ六十二
「平和呆け ホコリにまみれし 名法典」

2004年
5月 4
日(火)
其ノ六十二
「国民の 休日なりと 誰知るや」

2004年
5月 5
日(水)
其ノ六十三
「街を往く アダルトチルド デイオブチルド」

2004年
5月 6
日(木)
其ノ六十四
「連休の 疲れはそのまま 五月病」

 今年は本当に永きに渡る黄金週間であった。
というわけで、僕もまる一週間川柳を溜めてしまった。
自分ながら情けない限りである。
 今日は、一週間に詠んだそれぞれの句と、自己反省を込めた コラムを書こうと思う。
 さて、暦はいつしか五月になってしまった。
思えば三月から四月に変わった時も、苦しい大変なひと月を振り 返って、今月こそ希望に溢れた月になればと言ったような気がする が、今月もまたしてもそう言わずにはいられない位に周りの状況は 切迫しているような感じである。内外問わず未解決な案件が山積 されていて、一年中で一番爽やかな季節であるのに心落ち着かない 日々が続きそうだ。

 大型連休明けの今日、どんよりとした天候で人々もどこか休み疲 れの顔をして街を往来していたように思えた。
 そもそも休み疲れ自体が贅沢な甘えなのだと思うが、人間は往々 にしてそうである。休みもなく、いや休む間もなく、働かなければいけ ない人だって多かったはずなのだから・・・・・・。
 目一杯羽目をはずすのではなく、せめて前日の夜にはゆとりをもって 翌日からの日常に戻る準備をしたいものである。
 余談だが、馬だって休養明け初戦は凡走をしがちであるが、その初 戦を好走激走する馬はつくづく偉いと思うのだ。きっとこの馬は、とても いい休養や放牧の日々を送ったのだろうと思えて、その厩舎陣営の 馬とのいい関係が想像が付くのである。  

 馬の話だが今日は本当に懺悔しなくてはならないことがある。
前回のコラムで5月2日の天皇賞は7枠14番の「リンカーン」が必ず来る、
と書いてしまったのだが、結果は生憎馬群に沈んでしまい後方着順に 終って僕を信じて下さって「リンカーン」の馬券を買った人に大変申し訳の ないことをしてしまったことである。
 お詫びといっては何だが、今日はなぜ「リンカーン」が来ると確信したのか を書くので、せめてもの、『へぇー』で笑って納得して欲しいと願うのである。

 天皇賞の前の週の日曜日、開催週の東京競馬場の1レースに、初 出走の馬で「ウエスタンバッハ」なる馬が出走してきたのだ。
 この馬は結局六着に終ったのだが、その頃オンエアーしていたJRAの天 皇賞のCMを思い出して頂きたいのだ。明石家さんまと野球解説者の池 山と競馬番組でお馴染みの女性タレントの鈴木淑子の三人がスタンドで 思い出の天皇賞の話をフィルムを交えて語る内容なのだが、そのバックに 使われている音楽がなんと、バッハのカノン「主よ人の望みの喜びよ」だった のである。曲は勿論違和感はなく映像によく馴染んではいるが、「くさい!」 と直感した僕がいた。CM音楽を創りつづけてきた経験から、あの映像に あの音楽は、時代を創るべく先鋭の製作者サイドが考えた選曲では決して ありえない選曲だと思えたのだ。
 少し安易というか何となくのBGMに過ぎなかったから・・・・・。  そこで前の週から東京・京都・福島の開催三競馬場の全てのレースにヒン トを秘めた馬が必ず出走してくると目星を点けていたのだった。

 そこに登場したのが前述の「ウエスタンバッハ」だった。
そしてその馬が7枠14番にいて、しかもその7枠(=オレンジ枠)の色の帽子を 鈴木淑子女史が、これは見事に違和感たっぷりでかぶっていたのである。
全体的に色のトーンをかなりアンバーに落とした映像にあまりにも浮き出た色の オレンジを強調した仕上がりのCMは、かなり帽子のオレンジが残像に残る作り であった。さらに、そのバッハのカノンの作品番号が、な、なんと147番だったのだ。  これにはさすがの僕も驚き、翌週の天皇賞の枠順発表が待ち通しかったので あった。
 別のヒントも探すことにしていた僕は、「ウエスタンバッハ」なる馬の出ていた同じ 日、京都の12レースに「シュ(主)ガートレイン」(四位洋文騎乗)という馬が出走 してきた。「シュ」の付く馬はうようよいるのに、なんとその日三つの競馬場の全レー ス中出走した「シュ」なる冠を持った馬はこの馬たった一頭だった。これも「くさい!」 のである。 この馬は3枠5番にいた。
 そしてもう一つ、「出てこないかなあ」と待ち望んでいた馬がいたのだ。
その名はまさしく「カノン」という馬である。随分長い間ご無沙汰の馬である。印象 的な名前のこの馬はいつか大きな仕事(?)をしてくれる筈だと待ち望んでいた時 が今来ているのにと思っていた矢先に、な、なんと四ヵ月半ぶりに天皇賞の前日、 東京の10レースに現れたのだった。
 4枠4番のゼッケンを付けて・・・・・・・。
 そしてこのヒントになる馬がヒントであるためには、その馬自体がそのレースで勝ち 負け、いわゆる賞金になる三位以内に入らないことが条件であり、「バッハ」も「シュ」 も「カノン」もみんな凡走をしてくれたのだった。
 先日ここで「リンカーン」を推奨した時には、「カノン」の出現はまだなかったので、 4枠4番は買い目には入ってなかったのだが、当日はこれも勿論加えた。
 さて、天皇賞の枠順だが、7枠14番に本命中の本命馬「リンカーン」がいた。 びっくりすると同時に『マジ』かよ!と思ったのも当然で、バッハがらみのヒントから探り 出した輩はおそらく多くはないだろうと思えて心からほくそえんだ僕だったわけだ。
先程のCMでの思い出の天皇賞名場面は今回「リンカーン」に乗る武豊の若き日 の天皇賞制覇のフィルムだったし、「イナリワン」という同じ五文字の馬での勝利だった。 ここまで材料が揃うと、本当に怖いくらいに興奮している自分がいたのだ。
 本命党では決してなくむしろ穴党の僕が本命馬を推奨するのは、よっぽどの事だっ たのだ。 だからこそ、かなりの確信を持っていたのだった。
 そして、買い目は・・・

・本命    
14(リンカーン)−6(イングランディーレ)<3枠にいて5番の隣で世界情勢から 名前の中にイラクを含んでいる>
・対抗     
14(リンカーン)−4(ウインブレイズ)<「カノン」の付けたゼッケンから>
・押え    
14(リンカーン)−5(サンライズジェガー)<3枠5番そのまま>    14(リンカーン)−7(ウインジェネラーレ)<147番から>
14(リンカーン)−1(ザッツザプレンティ)<名場面で武豊の「イナリワン」が付けていたゼッケンから(でもこれは配当的に来て欲しくないけど)>    
14(リンカーン)−8(シルクフェイマス)<「シュ・・・」に乗っていた四位洋文騎乗の馬だから>  

の以上、計六点の馬連で勝負することに決めたのだ。

結果は!!!哀し・・・赤字に6・8は一着三着に来たのにトホホ・・・・でした。
しかし収穫があったのは、「カノン」です。4枠4番にいたこの馬は確実に仕事をしてくれ たのですよ、皆さん!
 音楽用語の「カノン」は同じ旋律を何度も何度も追っかけながら重なってゆく音楽で、 「重なる!」ということは、4枠4番で<4×4=16>で16と<4+4=8>で8、だったんだ。
16番のゼンノロブロイが二着に来たことは不思議なことではなかったのだった。
こうして、「リンカーン」は客寄せの囮で、その他の、6・16・8は来るべくして来たのだった。

 今年の大荒れの天皇賞はこのように仕組まれていたのである。
さすが、巨大な恐るべき頭脳集団『JRA』の罠はこれからも続いて行くのである。
 そして僕の推理もますます磨きをかける(笑)ことになりそうだ。
 奴らとの戦いはまだまだ続くのだ。

 ちなみにこの「7枠14番の謎」、これは必ず近いうちに実現、リベンジのチャンスは必ず 来る筈である。
 来週のG1「NHKマイルカップ」か?
武豊が乗る人気馬「シーキングザダイヤ」(予定)が7枠に来たら「くさい!」ぞ!

 今日は、川柳を溜めてしまったことも懺悔しながら、僕の馬券研究の一端を暴露させ て貰ったのである。

 馬もそうだけど、権力がなせることの理不尽さはますます加速しているようだ。

 憲法問題も安易に論議されることなく改正されて行き、第九条の平和の理念が違う 性格を持ったとき、訪れるかもしれない参戦の危機が近くなること、そして自衛隊としての 特殊な集団に留まらず、自衛隊を核にした一般市民による軍隊の結成が『平和』を守る という使命のもとに成されてゆくのかもしれないことが本当に恐ろしいのだ。
 これからのこの国を支えてゆく若者や子供たちの明日は、平和を守る為の軍隊の一員と いう使命を持たされてゆくことが果たして本当に幸福で豊かな平和を築く基になるのだろう かとただただ疑問をもたざるを得ないのだ。今はそんなことはないと誰もが言うけど、あの政 府がやることで、国益を守る国民の義務だとか自己責任だとか何とか言って、国際貢献 に協力しない非国民と、反対勢力を非難して行く政府の姿が想像出来て怖い。
 だからこそ、この憲法改正問題は本当に時間をかけて論議をしなくてはいけないのだ。 自分に関係ないと思っているうちに、気がつけば皆が「俎上の魚」になっていて、もう抜き差 しならない所にこの国がいることに気付いては遅いのであるから・・・。
 戦後の繁栄と平和がいかなる多くの犠牲を教訓として、「戦争を二度としない」とうたった この平和憲法によって築きあげられて来たかをもう一度考えるべきだと僕は言いたい。

 五月・・・考えることの多い一ヶ月になりそうだ。

 

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