其ノ四十一 「肩に負う 荷物の質が 人を為す」
今、我が社は五人のスタッフで全てをまかなっている。 十年間、人の出入りは色々と有ったが、常に若い人材 がそこに存在し一角を支えてくれてきた。 今、24歳の若者が二人いる。 男の子と女の子だ。 とてもこの業界の常識の中で生きて行くのにはまだまだ 時間が掛かると思ってきたのだが、ここにきてとてもいい 働きをしてくれている。 本人達には直接言った事はないが、知らず知らずのうち に自分達の役割を的確に捉え始めてくれているのを感 じている。 有り難いことだ。 新人教育はとにかく難しいものである。 十年の内に、実に沢山の新しい人材と向き合ってきた。 構いすぎても構わずすぎても駄目なのだと思う。 彼らの本来のモチベーションを下げることなく、叱り、諭し 一緒に闘う姿勢を見せながら指導する事が必要なのだ と思っている。 最近では、僕自身が陥っている自分との闘いの毎日に、 自ずと、彼ら一人一人が僕に頼らずにどんどんと作業を 始めていかなくてはいけない危機感に晒されているようで それがとてもいい緊張感を産んでいるようだ。 このままの状態でどんどんと成長していって欲しいと願っ ている。 知らぬ間にこの技をどこで習得したのだろうとか、いつ この技を盗んだのだろうとか感じる事も多く、とても驚いて いるのだ。 「家貧しくして孝子顕る」のことわざの如く、逆境の時に こそ人の真価が現れ、家を救う人材が生まれるというのが 今の我が社なのかもしれない。 肩に背負った荷物の質の、責任の度合ガ多ければ多い ほど、人は緊張し慎重になり、秘めたる可能性を大いに 発揮する環境を知るのだろう。 これからもどんどんと大きい責任を積極的に背負って行く 快感を求めて頑張って欲しいと願っている。 Yちゃん、Nくん、これからも頼むよ!
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