其ノ三十九 「窮々と 時滑り落つ 水如し」
2004年 4月11日(日) 其ノ四十 「楽天の 想いはいつか うらぶれて」
「念づれば思い通ず」と言われるが、修行の如く 試練や忍耐の時間が絶え間なく訪れるものだ。 というよりも、殆どがそんな鍛錬の日々である。 気の緩みや、安易な楽観が元でたちまち自分が 追い込まれてしまうことが度々だ。 「なんとかなるさ」とか「なんとかなれ」的な、努力を欠く 気持ちを、天は見逃さず、つぶさに逆境という試練を 与えてくれたりするのだ。 とはいえ、物事をすべて悲観的に捉えてゆく生き方も 疑心暗鬼になり消極的な姿勢になってしまう。 中庸な生き方は出来ないものだろうか、と思うことも しばしばであるが、これが案外難しく、客観的で且つ 冷静な状態をバランスよく保つことが出来ない。 この週末は、イラクの人質問題の暗澹たる状況があ ったり、週明けまでに解決しなくてはならない公私に渡 る難問があったりで、時間が無為に過ぎて行くことへの 焦りや、揺れ動く自分の心の優柔不断さが露呈し、実 に落ち着かない状態で過ごしてしまった。 気持ちとは裏腹に天気は快晴で初夏陽気、本来 ならば気分は前向きでうきうきになる筈なのだが、皮肉 なものだ。 心がうらぶれると如実に自分が老けてしまったのを感じ、 心が前向きだと若々しい自分を感じるのだから、現金な ものである。 若々しく、新しい月曜日を迎えたいなあ!
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