2004年
4月 8
日(木)
其ノ三十七
「妖艶に 心誘う
(いざなう)
万華鏡 」
「転ばぬ先の杖」ということわざがある。
物事には、原因と結果があり、あらかじめ予測できるあらゆる シミュレーションに基づいて対策を練っておく事が本当の危機 管理なのではないだろうか。
今日報道されたイラクに於ける三人の邦人人質事件は、 卑劣で愚劣な何者かによる暴挙であり、激しい憤りを憶える 出来事であるが、日本政府が自衛隊の派遣を強行せざるを えなかったのもそのまま米国との同盟意識を顕示する事を何 よりも優先した故の決断であったわけで、その時に予測できた 事態の範囲内にある事で、決して不測の出来事ではない筈だ。 故に、早急かつ敏速な政府の対応と決断を国民が待ち望 んでいる事は周知の事実である。 一刻も早い解決と、三人の尊い生命が守られる事を心から 願う思いである。
それにしても、自分の環境でもこういった予期できる事や予期 できない事のオンパレードである。
生命に関わる事は少ないにしても、明日からの自分の人生を占う ような事態を招かねない事もあるわけで、ひとつひとつ慎重な決断 が肝要なのだと強く思っている。
そして何よりも大事なのは、失敗しない事よりも失敗した後の対処 に全身全霊を注がなくてはいけない事だと思う。
失敗に終る結果は誰にでもいつでも起こり得る事で、準備不足が 招いたのか、状況の変化が招いたのか、甘い考え故なのか、様々 な要因がある事を即座に分析総括して同じ轍を踏まないように やり直す事が最も大切なのだと思うのである。
我々の人生は、まさに、心を映す巨大な万華鏡のようだ。
美しくもあり、恐ろしくもあり、瞬間瞬間に変わり続ける写し絵模 様が僕たちの予測をはるかに超えたモノであるからこそ、覗きたいし 覗き続けて行きたくなる。
人生にチャレンジして行くのも同じ事のように思えるのだ。
そして、全く同じ絵模様はないという事を、僕たちは認識しながら 生きてゆくべきなのだろう。
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