2004年
4月 3
日(土)
其ノ三十二
「幾度もの 出逢いと永訣
(わかれ)
生きてこそ」
最近名刺がなくなるスピードが速いのを感じる。
取り立てて仕事が増えた訳ではないし、新しい人生を始めた訳でも ないのに、気付くと名刺を渡す機会に遭遇している自分がいる。
ということは、初対面の人達と会う機会がとても多いのだ。
すでに半世紀を生きてきた自分だが、これからも沢山の新しい出逢 いが待っているのだと思うけれど、人間は一体死ぬまでにどの位の数の 他人と出逢いそして別れるのだろうか。
そしてその中には、運命的な、という出逢いもあるし、無念で心残りな、 別れもあるものだ。
前者は、その後の人生をある一つの出逢いが、結果として大きく変え、 後者は、他者の『死』や、他者との『絶縁』といった形で自分自身の中に 大きな後悔を残す。
神様はいたずらで気まぐれで、そんな出逢いや別れを面白いように操って くれるのだ。
初めて会って、名刺交換をして、自己紹介をして、「よろしく」という度に 僕は、この人とはこれからどんな風に付き合い、一体何回位会うのだろうか と、いつも思う。名刺を交換しただけで一回きりの出逢いになっている人の 数も限りなく多いけれど、自分から望まなくても不思議と再会するチャンス を与えられる人の数も限りなく多い。
そして、一度会いたいなと思っていたり、話しておかなければと思っていたり する、その人の突然の訃報に直面することもたまにあって、後悔の気持ちで やりきれなくなったりもする。
こんな想いを繰り返しながら人は生きていかなければならないのだろう。
だからこそ、生きていることで与えられる一つ一つの出逢いに感謝する心が 大切なのだと思う。
四月はどの位の新しい出逢いがあるだろうか?
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