2004年
3月24日(水)

其ノ二十二
「粛々と 身を省みて 詠む一句」
 このコーナーを始めて早いもので三週間が過ぎた。
毎日の日課のように一日を振り返り、残しておきたい話を 川柳にする試みは、自分が言い出したとはいえなかなか 身が引き締まる時間である。
特出した出来事が身の回りに遭った日も、社会で起こった 出来事に感動や怒りで溢れる日も、いずれも自分自身の 貴重な心象風景であって、とても大切な一日一日の締めく くりになる。
人間は多かれ少なかれ日々様々な事を感じ考え生きている。 終生日記を書き続けている人もいるだろうし、毎日でなくても 時に想いを記している人もいるだろう。
何かを残すという試みを継続させてゆく事は、想像以上に 大変な作業である。
元来怠け者の自分に課したこの作業は、今とても明日への エネルギーの糧になりつつある事を感じている。
とても有り難い事にこのコーナーを訪ねてくれる人も日に日に 増え、益々この「書く」という行為の責任を感じている。
スタッフの努力で僕のひとりよがりにならないようにと、BBSも 設置してくれた。
僕と同じ事を考えている人も、全く別の考えを持っている人も 遠慮なく意見を書いて貰いたいと思っている。
他人が読む事を知っての上での川柳・コラムだが、いつも自分 に正直な考えを書いてゆくつもりだ。

思えば毎日の新聞紙上に、「社説」を書き続けている記者も いるわけで、それはそれは並々ならぬご苦労の連続であるのだ ろう。
仕事とはいえ、衆目に晒される考えを書くわけだから半端な 覚悟では書けないだろうし、ましては新聞という公的メディア の上だから心労も絶えないことだと察してしまう。

そんな彼らの足元にも及ばない試みをしようとしている僕だが 生きていることへの感謝の気持ちで毎日を省み、書き残して 行こうと思っている。

俳優・いかりや長介さんの告別式が今日行われた。

今日、終日降り続いた冷たい雨は、まだ生きたかった彼の想い が降らせた無念の『涙雨』だったのだろうか?

明日は音楽朗読劇のイベントがある。
がんばるぞ!

 

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