2004年
3月20日(土)
其ノ十八
「時、経ても 変わらぬ仕草 甦り」
 昨今日懐かしい人間と食事をする機会があった。
夢中途にして、僕と同じ土俵から去る事を余儀なくされた彼は 今、別の環境で頑張っているようだ。
近況を話しながら時折見せる仕草に、遥かなる昔、彼と時間を 共有した頃が鮮やかに甦って来るのを心の中に感じていた。
どんなに別々の時間が流れたとしても、人はその変わらない癖や 仕草に過去を容易に取り戻す事ができるのだろう。
人の出逢いに『永遠』はないのだけれど、『永遠』を求めてしまう 習性は、時折自分自身を苦しめ哀しませることも多く、絶対に 過去と同じ状況はありえないのだから、そこを初めて出会った時の 気持ちに戻す事が必要のような気がしている。
いい意味での『リセットする』ことなのかもしれない。
友達、恋人、仲間、親友、・・・様々なシチュエーションがあるが、 そのいずれも、隔てた時間がそれぞれに変化をもたらした事は変 わることのない事実なのだから・・・。
ただ嬉しいことは、相手に昔と変わらない癖や仕草を見つけた時、 自分の心に何かホッとした安心感が漂ってくることだ。
人と人の出逢いも再会も決して偶然ではなく、必然の出来事で あると僕は信じている。
自分以外の何か大きな力のもとで、人は生かされ、その責任を担 っているに違いないと思っているから。
彼との再会が、自分の中で何かとても大きなエネルギーを起こして くれるような気がしてならない。

 

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