2004年
3月13日(土)
其ノ十一
「六歳の つつじが丘に 春爛漫]
「幾度も 迎えしこの日 活きてこそ」
今日は二句詠んでみました。 今日は、僕が、保育園歌を作詞作曲した初めての保育園の卒園式でした。 そしてそこに今日招かれました。 その名は、『つつじが丘保育園』と言います。 東京都昭島市にある、空気が綺麗で、緑や花が一杯ある、それはそれは のどかな郊外の佇まいを感じさせてくれる保育園でした。 〇歳児から六歳児まで、沢山の子供達を預かって毎日を生きる先生達の 目は、その逞しさと慈しみが綾なした、柔らかな誇りを宿しているかのようでした。 そして、卒園する六歳児達。 どの子供の目も皆、天使のように透き通っていて、その事を決して忘れる事が 出来ない自分がいます。 数時間過ぎた今も興奮状態が続いているのが本当に嬉しい夜です。 赤ちゃんの時に入園した子供と、その親、そして園の職員。 六歳になって卒園する子供と、その親、そして園の職員。 そこには想像のつかない、信頼への戦いの歴史があったに違いない。 しかし、六十億分の一の生命としてこの世に生まれてきた一人一人の子供の かけがえのない存在に、誰も皆大人たちは理屈なく心を奪われて一生懸命 生きている。 そんなささやかな人間の営みにこそ尊さがあることを改めて実感した今日という 日に、その縁に感謝の気持ちで一杯です。 式の途中、何度となく目頭を熱くしてしまったのは何故だろうか? 人と人が、生命の歴史を繰り返し繰り返し引き継いでゆく、そんな当たり前の 営みに涙したかったのかもしれません。 スペインでは、悲惨な無差別テロによって二百人もの尊い生命が奪われてしまいました。 権力や政治の戦いという名のもとで犠牲になるのはいつも罪のない市民である のは周知の事であるはずなのに、一向に収まる事のない侵略や殺戮。 ブッシュにもコイズミにもアルカイダにも、今日の卒園式に出席して欲しい気持ちです。 この六歳の子供達が、これからの世界を支え創って行くんだって、教えてあげたく なりました。 世界中の六歳の子供達が、これからの世界を創って行くのですよって・・・。 心も身体も、活き活きとしていてこそ、歴史を、平和を、引き継いで行けるのですから。
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