2004年
3月12日(金)
其ノ十
「月に一 幼き日々へ 辿り文」
 僕が上京したの は33年前、大学受験浪人の時でした。故郷に暮らす母に向けて月に一度必ず手紙を出す事を約束し、今日まで欠かさず続けています。ひょっとして数回、忙しさで、忘れてしまった月や遅れてしまった月もあったかもしれないけれど、 33年間続けています。信心深い母は、二人の息子からの手紙を持って、月に一度お参りに出掛けるのだそうだ。ひと月、母も 息子達も皆それぞれ無事に過ごせた事を神様に感謝しているらしい。そんな母ももう76歳になる。若くして夫を亡くして息子達との絆だけを生きる糧としてきたようなそんな母に今日今月の手紙を書いた。毎月その瞬間僕は必ず母の子供に戻る。母さんへ・・・で始める手紙の書きだしはいつも変わらない。母は俳句を十年以上やっている。僕もホームページで俳句の真似事を始めた事を書いた。一体どんな顔をして手紙を読むのだろうか。

 

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