2004年
3月14日(日)
其ノ十二
「いつの日も 神のみぞ知る 未来地図」
今日は、いくつもいくつも過酷な現実が次々と目の前に繰り広げられる 人生模様と遭遇し、神の残酷なイタズラを恨まずにいられない気持ちに させられた。 アテネ五輪への切符を占う、昼間は名古屋女子マラソンがあり、夜には サッカーの日本対バーレーン戦があった。 先に内定していた、野口みずきをはじめ、坂本直子、高橋尚子、そして 今日の事実上最終予選の名古屋マラソンで勝利かつ好タイムが条件 で生まれる候補選手がいれば、その選手を含めて三枚の切符を争う事に なっていた。 平凡な結果にさえ終われば、野口、坂本、高橋の三人でほぼ決まり、 まずは陸連にとっても、めでたしめでたしであったはずかもしれない。 ところが・・・・、これが神のイタズラなのか、人間が人間を裁いていくのには 容易ではない巨大な試練がそこに必ず待ち受けているのだ。 苦労人土佐礼子選手が、奇跡の逆転優勝を見事にやってのけたのだ。 タイムも、見事に今年の既出の三人を上回っていた。 さて、困ったのが、選ぶ側の陸連。 全ての選考委員も各選手の陣営も、きっと、眠られぬ長い長い夜を過ごす のに違いない三月十四日になったことはあまりにも神の過酷な技である。 サッカーにおいても同様で、ホームチームである日本には勝利が義務付けら れていて、ホームでの戦いの幸先を華やかに切る事を関係者もファンも予想 していたはずだっただろう。 敵チームの執拗なラフファイトに対し、日本サポーター達のブーイングの嵐の中で 遂に敵ゴールを一度もこじ開けることが出来ずに負けてしまった。 0対1でホーム初戦を敗北で終えた日本チームは、主力田中闘莉王のケガ、 那須大亮のイエローカードによる次カード出場不可の試練を与えられたまま 三月十六日レバノン戦、十八日UAE戦を迎える事になった。 オリンピック代表への茨の道は続き、選手、監督、関係者、そしてファンの 眠れぬ夜はまだまだ終らないのだ。 人間がやることにはいつもいつも神によって多くの困難を強いられるものであるが あまりにも象徴的な春の一夜となった。 マラソンは明日15時、サッカーは木曜日夜、運命の裁きが下ろされる。
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